来年も同じとは限らない

6月26日朝のニュースで、思わず自分の耳を疑った。「えっ、誰が・・?」朝ごはんの支度もそっちのけで、テレビの前に座る。それから間もなく、あなたがこの世からいなくなってしまった事を知ることになる。

「遺言書キットがあれば、何て書いていたのだろう?」あまりにも急でそんな物は、ないと思ったから。でも、きちんと用意されていた。それに伴って、様々な報道が飛び交う中、2002年に書いたそれと、今現在遺言書キットが目の前にあっとして作成する内容は果たして同じだろうか?

もし、あと10年先に命つきる事があるとして、その時に向けてこれから用意される遺言書キットには、自分の子供だけでなく、今よりもっと年老いた父親のことにも考えが及んでいてほしいと思う。

だって、最初は父親から音楽の道を強要されていたとしても、それがなければ、世界中の人があなたを見て、感動することはできなかったのだから。自分の遺言書キットには、私をこの世に送りだしてくれた両親に感謝の言葉を残そうと思う。そんな気持ちになった。